最近のキャンピングカーにはたくさんの設備が付いていますが、何が必要で何が不要かあまりよくわからないのも事実ではないでしょうか。
家での生活と同じ設備があれば便利では?と考えがちですが「あればあったで便利なのでは?」という設備は、ほぼ使用せず不要な場合が多いです。ここでは、家では必ずある「シンク」について、要・不要を考えてみましょう。
キャンピングカーのシンクは賛否両論
キャンピングカーのシンクは、欲しいという人もいれば、いらないという人もいて賛否両論です。キャンピングカー所有者同士でよく交わされる議論なのですが、キャンピングカーの使用用途によって、大きく異なるのが実情です。
1つ確実なことは、キャンピングカーとして『8ナンバー』を取得する場合には、炊事関連の構造要件があり、手短に言うとキッチンが必須設備となります。そのため、『8ナンバー キャンピングカー』として登録したい場合は、そもそも要・不要を議論する余地はありません。
そうではなく、アルファードやデリカをはじめとするミニバンをキャンピングカー仕様に改造して趣味を楽しみたい、家族で車中泊キャンプを楽しめる車が欲しいといったライトユースを前提にすると、シンクを付けるかどうか意見が分かれるわけです。
ミニバンベースのキャンピングカーは、そもそも『8ナンバー キャンピングカー』ではなく『8ナンバー 事務室車・工作車』や『3・5ナンバー 普通乗用車』『1・4ナンバー 貨物車』として登録することが多いので、構造要件にキッチンは不要です。
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キャンピングカーにシンクが欲しいという人は、
①簡易調理した食べ物の残り汁を流したい
②ペットや子供の手足を洗いたい
③釣り具の清掃や手洗いとして利用
この3点の使用用途をしている方が大半です。逆にこの3点を主な使い方としない場合は、道の駅やコンビニ、RVパークなどで水を調達し、ペットボトルやポリタンクで簡易的に利用されていることが多い印象です。
上下水道があれば、排水を考えずに水を使えますし、洗顔や歯磨きも車内でできるというメリットもあります。
仕組みは、清水タンクの中に電動ポンプで汲み上げた水をだす方法が主流です。排水はシンクの下に清水タンクと同じだけの量の排水設備を置くことが多いでしょう。容量は5~20リットルくらいが一般的です。
キャンピングカー×シンク不要派
一方で、キャンピングカーにシンクは必要ないという人は、車体が狭いので面積を使いたくない、5~20リットル程度ではすぐに水がなくなるので意味がないという意見が多いです。何より、給水や排水を自分で行う際にかなり労力が必要ですし、面倒になって結局使わなくなるという人が少なくありません。
もちろん本格的なキャンピングカーのように、車内に十分なスペースがあり、大容量の清水・排水タンクがあり、車体に直接給水ができたり、ワンタッチで排水ができたりする構造であれば、申し分ないと言えます。
しかし、そこまでのキャンピングカーは別にいらないとなると、空間を犠牲にしてまでデメリットがあるシンクを装備する意義はないとする意見が多くなるのも納得です。使わない装備にお金を払うのは無駄と感じる方もおられると思います。
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シンクがある場合、注意しなければならないのが臭い対策です。
食材や汚れた食器を洗う場合にも、生ものや油分の多いものは流さないように気をつけないと臭いが取れず、後悔することになります。シンクを使う前に処理したり、拭き取ったりすることが重要です。排水タンク自体に蓄積する目に見えない汚れも臭いの原因なので、できるだけ早く処理しましょう。
コンビニやサービスエリアで勝手に捨てることはできませんので、自宅のトイレ、排水桝、ダンプステーションなどに流す必要があります。小~中型のキャンピングカーの排水タンクは、一般的に取り外して運ぶ形式になっています。
10~20リットルといっても相当な重さですので、処理できる場所までタンクを運んで中身を捨てるのは重労働です。排水タンクを清潔に保つためには、もちろんこまめな清掃が必須です。
洗浄方法は、汚水を流して水で何度もすすぎ、洗剤などを入れて洗浄するのがおすすめです。汚れたまま放置すると菌やカビが繁殖し、タンクが傷む原因になります。あらかじめタンクの中に専用の消臭剤や薬剤を入れて、臭いを分解するなどの工夫も必要でしょう。
シンクはなくてもキャンプは十分楽しめる
それでは、シンク不要派の人たちがキャンピングカーで料理や食事を楽しんでいないかというと、まったくそんなことはありません。
旅先のご当地グルメを食べに行くという人もいますが、キャンプ場など料理のできる場所を借りて、車外で料理を楽しんでいる人は大勢います。テイクアウトした料理とお酒を楽しむ方も多いです。
料理はガスコンロやレンジがあれば十分可能です。なくてもテイクアウトなら、できたてで温め不要です。食器も使い捨てのものを使うことで事足ります。多少の不便も楽しむのがキャンピングカーの醍醐味ですし、無理にすべてを家と同じ環境にする必要はないとするのも、一つの考え方かもしれません。
まとめ
キャンピングカーにシンクが必要か必要でないかは、結局のところ所有者にしか決められないことではあります。どのようにキャンピングカーを使いたいかによって判断は変わりますし、物理的に難しい条件下では、無理な設置はおすすめしないと言わざるを得ません。
シンク(ギャレー)は装備費用もそれなりにかかります。重量もあり、サイズもあるので車内のスペースを確実に狭めます。
また、給水容量によっては思っていた使い勝手にはならない場合もありますし、給水排水の際の労力もしっかり考える必要があります。使うとなると20リットルでも少ないですが、持ち運ぶとなると大変な重さです。
もちろん必須と考えるなら、しっかり計画して装備しましょう。特にシンク必要派の項目であげた、使用用途を考えておられる場合はおすすめです。
蛇口が固定式のものより、スライドドアやリアゲート側からシャワーとして取り出せるものが使い勝手がいいです。コストをかけたのに結局まったく使っていない・・とならないように、しっかり検討して決めましょう。
オーダーメイド中古車専門店では、シンクキットを装備可能です。蛇口を固定せず、シャワータイプにしたり、ソファー内で完結する作りで製作も可能です。まずはお気軽にご相談ください。
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