キャンピングカーを快適に使うためには、想像以上に電気が必要です。最近はとても便利な電気機器装備が増え、サブバッテリーを搭載するキャンピングカーも多くなりました。せっかくキャンピングカーを持ったなら、できるだけ長く連泊したい気持ちになるのも当然でしょう。
そんな時、充電が不足してしまったらせっかくの旅も台無しです。充電切れを起こさないための有力な方策はソーラーパネルの搭載ですが、果たしてキャンピングカーにソーラーパネルは必要なのか、実用性はどの程度なのか、徹底解説します。
キャンピングカーには大容量バッテリーが必要な時代
冒頭でも触れた通り、キャンピングカーを快適に使うには、たくさんの電気が必要です。キャンピングカーに冷蔵庫や照明などがあるのは定番ですが、最近ではエアコンや電子レンジといった便利な家電を完備する人も増えました。
また、バカにならないのがスマートフォンやタブレット端末、カメラ、ノートPCなどのIT機器です。現代人にとっては必要不可欠なこれらの機器も、毎日充電が必要な電子機器です。そのため、宿泊するのはどうしてもRVパークなど電源の確保できるキャンプサイトに限られてしまうという人も少なくありません。
それでは、せっかくのキャンピングカーの自由度が大幅に奪われてしまうのも事実です。気ままに走り、気に入った場所に車を停め、大自然の中で過ごせるのがキャンピングカーの魅力ですが、そうなると何日も電気のない場所に滞在することも想定しなければなりません。そんな時でも、大自然から電気を得る方法がソーラーパネルです。
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太陽の光さえあればいつでも充電できるのが、ソーラーパネルの秀逸な機能です。初期費用はかかりますが、発電に関してはコストゼロ、車の屋根に搭載しておけば強い味方になります。
また、キャンピングカーにソーラーパネルを搭載するメリットは、旅の時ばかりとは限りません。万が一の災害時でも、キャンピングカーさえあれば生活環境が確保できる確率が高く、大規模な停電時でも太陽から常に発電ができる安心感があります。
もちろん、発電機を回せば2日3日はしのげますが、場合によっては月単位の想定も必要な時代ですから、備えはどれだけあっても無駄にはなりません。うまく使うことで車のバッテリーやサブバッテリーも長持ちするようになるため、トータルで考えても大きなメリットと言えます。フル充電状態を維持できるというメリットがバッテリー寿命を延ばしてくれます。少し使わないうちにサブバッテリーが上がってしまう心配がありません。
流行のポータブルバッテリーとの組み合わせも使い勝手がよく、昼間にポタ電を充電しておき、夜に利用するといったことも可能です。充電効率の向上も目覚ましく、MPPTコントローラーよりポタ電の方が効率よく充電できる場合もあります。最大の利点は、やはり持ち出し可能という点でしょう。車をベースに電源を持ち出せるのは非常に便利です。
キャンピングカー×ソーラーパネルのデメリット
一方で、デメリットを挙げるとすれば、ソーラーパネル設置の初期費用かかかることでしょう。パネルの面積は車の屋根のサイズによって決まってしまいますが、パネル以外にも充電回路や制御システム、サブバッテリーが必要です。設置をプロに依頼する費用もかかりますし、パネルには寿命もありますので、配線やパネル自体の点検も必須です。キャンピングカーにソーラーパネルを設置するデメリットのほとんどはコスト面だと言えるでしょう。
ただ、必要なものに必要な費用をかけることは、トータルで考えて決してマイナスなことではありません。キャンピングカーをどのように使いたいか、どんなシーンでどんな機器や設備を使いたいかをよく考え、「必要だ」と感じればコストをかける意義があると言えます。
設置方法によっては、キャリアが必要であったり、屋根に穴を開ける為防水処理が必須です。大型のものは風切音も気になるポイントです。
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キャンピングカーにソーラーパネルを設置する場合には、あらかじめ使用頻度や消費電力量を把握して最適なプランを立てる必要があります。どんな設備にどれくらいの電力が必要なのか、年間でどれくらい使う予定なのかを計算し、余力を持ってソーラーパネルを選ぶことが重要です。
車種で屋根の面積は決まってしまうので、物理的にどうしても欲しい容量に届かないこともあります。ただ、近年のソーラーパネルはかなり効率が上がり、1平方メートルあたりの発電量も10年前に比べてはるかに上がっているのは嬉しいポイントです。計算したら、できるだけ余裕を持ったサブバッテリー容量を設定しましょう。気温によって発電効率は変わりますが、最大に発電できた場合を想定しておくことをおすすめします。
ソーラーパネルの相場は、小さいものならパネル1枚1万円程度からとリーズナブルになっています。もちろん発電効率を上げると価格は高くなり、1枚5万円程度まで上がるでしょう。コストに直結するため、どれくらいのソーラーパネルをどれくらい設置するかは、プロとよく相談して慎重に決める必要があります。
まとめ
これからキャンピングカーを快適に使うには、ソーラーパネルは必須と言えるでしょう。どこにでも行ける自由、どこにいても太陽と共にあれば電気を得られる自由は、何にも代えがたい魅力です。百歩譲ってエアコンやドライヤーなどの大きな電力を使う機器は我慢するとしても、連泊するなら冷蔵庫は必需品です。
せっかく出かけたのに、常にコンセントのあるパーキングを必死で探し回るようでは、楽しさも半減してしまうでしょう。太陽さえあれば自然から必要なエネルギーを分けてもらえることは、心を自由にしてくれます。もちろんコストはかかりますが、災害時のバックアップも考えれば納得できる投資ではないでしょうか。キャンピングカーをフル活用するためには、ソーラーパネル設置を検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
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